(授業やゼミで役に立つ技術やフォーマット)
目次
- 01 予習する
- 02 情報を集める
- 03 情報を整理して、考えをまとめる
- 04 発表する
- 05 討論する(ディベート)
- 06 論文/レポートを書く
- 07 研究計画書を書く
- 08 ゼミ論/卒論を書く
- 09 おまけ:メールの書き方
01 予習する
教科書の予習の仕方(PQ4R法)- 以下の文献から「PQ4R法」(PQ4R)を引用しました。
- 藤田哲也編著『大学基礎講座』(北大路書房、2002)、56頁。
「テキスト批評」のフォーマット- 以下の文献から「テキスト批評」のフォーマット(TextCriticForm)を引用しました。
- 「テキスト批評」の全体の長さは、対象とするテキストが数ページならA4で2-3枚程度、十数ページなら4-6枚程度を目安にして下さい。
- 河野哲也『レポート・論文の書き方入門 第3版』(慶応義塾大学出版会、2002)、18頁。
A4レポートの書き方- 「A4レポートの書き方」(A4Report)(書き方というよりは注意点ですが)を作成しました。
02 情報を集める
「メモの型」を使って調査項目をチェックする- 以下の文献を参考に3WHAT 3W1Hを作成しました。考えをまとめるだけでなく、「何を調査すればいいのか」の指針を与えてくれるので、調査項目のチェックリストのように使うこともできるでしょう。
- 樋口裕一『ホンモノの思考力』(集英社新書、2003)、77-84頁。
文献リストを作成する- テキスト・エディターやワード・プロセッサーを利用する
- アウトライン・プロセッサを利用する
- MS Excelを利用する
- End Noteを利用する
信頼性と鮮度- 信頼性 図書>雑誌>新聞>インターネット
- 鮮度 図書<雑誌<新聞<インターネット
- 図書館
- 琉球大学図書館
- NACSIS Webcat
- 国立国会図書館
- 書店
- 生協オンライン・ショップ
- アマゾン amazon.co.jp
- 紀伊国屋書店 BookWeb
- 雑誌
- 新聞
- インターネット
- ACADEMIC RESOURCE GUIDE
- アリアドネ ARIADNE
- インターネット情報源(野口悠紀雄)
- Doors to WWW by EH
みんなはどこでニュースを見つけて引用しているのか?- 新聞社のツイートをフォローする。例えば、琉球新報(@ryukyushimpo)、沖縄タイムス(@theokinawatimes)、NHKニュース(@nhk_news)、東京新聞(@TOKYO_Shimbot)、BBCのワールド・ニュース(@BBCWorld)、アルジャジーラの英語版(@AJEnglish)などいくらでも探せます。
- Google アラートで気になるトピックをフォローする。Google ニュース(http://news.google.co.jp/)で、例えば「沖縄防衛局長」を検索します。結果の頁の一番下を見ると「「沖縄防衛局長」のメール アラートを作成」と表示されているので、これをクリックして配信先など必要事項を記入すれば、「沖縄防衛局長」を含む最新ニュースがメールで送られてきます。
- Google リーダーで気になるサイトの最新記事をチェックする。Google リーダー(http://www.google.co.jp/reader/)に気になるサイトやウェブページのRSSフィード(ページのどこかに「RSS」というリンクやアイコンがある場合)やURLを登録しておくと、そのサイトの最新記事をGoogle リーダーで読むことができます。もちろんウェブ上で読んでも良いのですが、iPhoneなら「Byline」というアプリで読むのがお勧め。Twitterとの連携があります。Androidでも同様のアプリがあると思います。
- iPhoneと言えば、「MSN産経」「WSJ日本版」「AP Mobile」などのニュース専用アプリでニュースを読んでいて気になった記事があるとこれをツイートするのも簡単です。Androidには以前からあったけれど、iPhoneでは4Sになってからの機能だとどこかで読んだ気がします。
- 他に、ニュースや記事のタイトルをメールで配信してくれるサービスを利用する手もあるでしょう。例えば、New York TimesやWall Street Journal 日本語版は、無料会員登録すると記事のタイトル一覧を毎日メールで送ってくれます。
社会調査- 大谷信介他編著『社会調査へのアプローチ』(ミネルヴァ書房、1999)。
- 佐藤博樹他編『社会調査の公開データー2次分析への招待』(東京大学出版会、2000)。
- 土田昭司『社会調査のためのデータ分析入門』(有斐閣、1994)。
フィールドワーク- 佐藤郁哉『フィールドワークー書を持って街へ出ようー』(新曜社、1992)。
- 小池和男『聞きとりの作法』(東洋経済新聞社,2000)。
- 佐藤郁哉『フィールドワークの技法』(新曜社、2002)。
インタビュー
03 情報を整理して、考えをまとめる
調べたことをどうまとめるか?(KJ法、アウトライン・プロセッサー)- 以下の文献を参考に「まとめかた:3つの<一覧化>」(FolderCardKJ)を作成しました。
- 宮内泰介『自分で調べる技術』(岩波アクティブ新書、2004)、136-164 頁。
ブレーンストーミングとKJ法
「メモの型」を使って考えをまとめる- 以下の文献を参考に3WHAT 3W1Hを作成しました。
- 樋口裕一『ホンモノの思考力』(集英社新書、2003)、77-84頁。
「論述の型」を使って考えをまとめる- 以下の文献を参考に「論述の型」(ArgumentType)を作成しました。
- 樋口裕一『ホンモノの思考力』(集英社新書、2003)、88-97頁。
04 発表する- 以下のサイトは、大変参考になります。
- 以下の文献は、著者が医学博士で内容は理系の人用に書かれていますが、わかりやすく、たいへん参考になります。
- 諏訪邦夫『発表の技法』(講談社ブルーバックス、1995)。
発表にあたっての留意点- 構成は、「序論+結論」>「本論」>「結論」のサンドイッチ構成にする。
- 「読み原稿」を用意するなら、1分で250字を目安に。
- スライド(Power Point、Keynote)を用意するなら、2分で1枚を目安に。
プレゼンテーションの準備- 以下の文献を参考に「プレゼンテーションの準備」(PresenPrep)を作成しました。
- 学習技術研究会編著『知へのステップ』(くろしお出版、2002)、170-172頁。
- 人はどうプレゼンテーションを準備しているのか?
レジュメの作成- 以下の文献を参考に「レジュメの作成」(ResumeWriting)を作りました。
- 学習技術研究会編著『知へのステップ』(くろしお出版、2002)、173-179頁。
スライドの作成- 以下の文献を参考に「スライドの作成」(SlideMaking)を作りました。
- 学習技術研究会編著『知へのステップ』(くろしお出版、2002)、183-194頁。
- 伊藤俊洋監訳『スタディスキルズ』(丸善、2005)、85-103頁。
- 完成品の例
質疑応答のコツ- 質問を最後までよく聞く。
- メモを取る。
- 質問を自分の言葉で言い直してから答える。
- 答えは簡潔にまとめる。
- わからなければわからないと、知らなければ知らないと、潔く認める。
- 以下の文献を参考にしました。
- 伊藤俊洋監訳『スタディスキルズ』(丸善、2005)、98頁。
プレゼンテーションの評価- 以下の文献を参考に「プレゼンテーション評価シート」(PresenEvaSheet)を作成しました。
- 学習技術研究会編著『知へのステップ』(くろしお出版、2002)、巻末資料。
05 討論する(ディベート)
ディベートの作法
ディベートのテーマ
06 論文/レポートを書く面白い論文の書き方 by 筒井淳也- 「興味のあることを見つけて、それについて文献を読み、それをまとめて、最後に自分の意見を書く。」<これではダメ。
- 「論文とは『研究成果』のアウトプットの1つです。少なくとも社会学における研究とは、解かれていない謎や決着のついていない問いを自分で見つけ出し、データ等の証拠を使ってそれに答えることです。」<同感です。
- 立命館大学の筒井淳也先生のブログへリンクを張っておきます。
レポートを1ヶ月で書く- 以下の文献を参考に「レポートを1ヶ月で書く」(ReportWriting)を作成しました。
- 東谷暁『困った時の情報整理』(文春新書、2001)、19-42頁。
レポートの書き方(フォーマット)
論文の作文の仕方- 日本語の文章の問題です。特に重要な参考文献を2つあげておきます。
- 木下是雄『レポートの組み立て方』(ちくま学芸文庫、1994)。特に、4章「レポートの文章」の中のパラグラフについての議論が重要。
- 本多勝一『日本語の作文技術 新装版』(講談社、2005)。修飾の順序、句読点のうち方、助詞の使い方など、詳細な議論が参考になる。
- 岡田憲治「やってはいけない10か条」(愛おしき学生に告ぐ:「イイタイコト」の無い文章を書いても意味がありません)
- (1) 常体(である調)と敬体(ですます調)を混ぜてはいけない。
- (2) 話し言葉を使ってはいけない。
- (3) 「僕は」「私は」という一人称を頻繁につかってはいけない。
- (4) 「~だと思う」「~だと感じた」「~と考える」を多用してはいけない。
- (5)「~ではないだろうか?」という弱腰文を多用してはいけない。
- (6) 主語(主部)を意識の中で曖昧にしてはいけない。
- (7) 指示語(「それ」「これ」「その」等)を曖昧にしてはいけない。
- (8) 長すぎる修飾語を伴う主語を作ってはいけない。
- (9) 人畜無害で信念の欠片もない「例のあのパターン」を使ってはならない。
- (10) コピペをしてはいけない。
引用の作法と参考文献の書式
レポート提出前のチェック- 以下の文献を参考に「レポート提出前チェックシート」(ReportPreCheck)を作成しました。
- 学習技術研究会編著『知へのステップ』(くろしお出版、2002)、巻末資料。
- 『AERA Mook 38 勉強のやり方がわかる』(朝日新聞社、2004)、49頁。
論文採点のチェック項目
07 研究計画書を書く
研究計画書の書き方- 大学院生・ゼミ生のための研究計画書の書き方のwebヴァージョンです。
- 学部生用:高根正昭(1979)『創造の方法学』講談社現代新書。
- 学部生用:伊藤修一郎(2011)『政策リサーチ入門』東京大学出版会。
- 大学院生用:キング=コヘイン=ヴァーバ(2004)『社会科学のリサーチ・デザイン―定性的研究における科学的推論』勁草書房。学部の学生には難しいと思いますが、チャレンジしてみる価値は十分にあり。
- 大学院生用:ブレイディ=コリアー(2008)『社会科学の方法論争ー多様な分析道具と共通の基準』勁草書房。KKVの批判的再検討。
研究計画書の構成- 大学院生・ゼミ生のための研究計画書の書き方をアレンジして、「星野ゼミ生のための研究計画書の構成」を用意しました。
仮説について- 広島大学の遠矢先生の「仮説」についてへリンクを張っておきます。(リンク切れ)
- 以下の文献が参考になります。
- 伊藤修一郎(2011)「第2章 仮説をたてる」『政策リサーチ入門』東京大学出版会。
研究計画書採点のチェック項目
08 ゼミ論/卒論を書く
研究論文とは何か- 論文の書き方(Thanks to ロシア・旧ソ連政治史の塩川伸明先生)
ゼミ論/卒論ができるまで- 卒論を書く(『東京女子大学地域文化研究』第12号)
ゼミ論/卒論の構成
ゼミ論/卒論の執筆に関する注意事項- 「執筆の基本ルール」『論文の書き方マニュアル』136-137頁
- 「序論」の書き方『論文の書き方マニュアル』137-138頁
- 「注の書き方」『論文の書き方マニュアル』154-156頁
- 「結びの書き方」『論文の書き方マニュアル』156-158頁
引用の作法と参考文献の書式- 以下の文献を参考に「引用の作法」を作成する予定です。
- 藤田哲也編著『大学基礎講座』(北大路書房、2002)、119-128頁。
ゼミ論/卒論採点のチェック項目
ゼミ論/卒論の講評ページ
ゼミ論/卒論のプレゼンテーション(要領)- 上記の「プレゼンテーションの準備」(PresenPrep)、「スライドの作成」(SlideMaking)も参考にしてください。
- 構成は、「序論+結論」>「本論」>「結論」のサンドイッチ構成にする。
- 「読み原稿」を用意するなら、1分で250字を目安に。
- スライド(Power Point、Keynote)を用意するなら、2分で1枚を目安に。
ゼミ論/卒論のプレゼンテーション(フォーマット)- ゼミ論/卒論のプレゼンテーション用のフォーマットを用意しました。
09 おまけ:メールの書き方
大学教員にメールを書く |
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